傷病者に適した体位(姿勢)を保つことは、呼吸や循環機能を維持し、苦痛を和らげ、
症状の悪化を防ぐのに有効です。
傷病者の希望する、最も楽な体位をとらせます。
体位を強制してはいけません。
体位を変えてやる場合は、痛みや不安感を与えないようにします。
1、仰臥位(仰向け)
全身の筋肉などに無理な緊張を与えません。
最も安定した自然な姿勢です。
2、膝屈曲位
腹部の緊張と痛みを和らげる姿勢です。
一般的に、腹部に外傷を受けた場合や、腹痛を訴えた場合に適しています。
3、腹臥位
腹ばいで、顔を横に向けた体位です。
物を吐いている時や、背中にけがをしている時に適しています。
4、回復体位(側臥位)
傷病者を横向きに寝かせ、下あごを前に出して気道を確保し、両肘を曲げ上側の
膝を約90度曲げ、後ろに倒れないようにする体位です。
吐いた物を口の中から取り除きやすい。
窒息防止に有効です。(意識のない傷病者に適しています。)
5、半座位
上体を軽く起こした体位です。
胸や呼吸の苦しい傷病者に適しています。
頭にけがをしている場合や、脳血管障害の場合に適しています。
6、座位
胸や呼吸の苦しさを訴えている場合に適しています。
7、足側高位
仰臥位で足側を高くした体位です。
貧血や、出血性ショックの傷病者に適している。
写真のパンダちゃんは、4番の回復体位になります。
警備業法では、隊員さん達に色んな勉強をしてもらいます♫
今日も1日、御安全に!!🐼