村上春樹の小説
『ノルウェーの森』に関する解説や書評は、
世の中に腐るほどあるんだおん。
本当の書評をお読みになりたい方は
そちらでどうぞご確認ください。
『村上春樹の小説の主人公はいつも女の方から群がってくる
そんなにモテる筈がない』とアンチ的な反論意見も、、。
ノルウェー森のワタナベ君は、
確かに女性に不自由することなく、
こっちからモーションをかけずとも女のほうから寄ってくる。
確かに確実に寄って行きたくなっちゃうんです。
ワタナベくんの緑に対する愛情表現を読むとそれがよくわかる。
✴︎
「ねえ、ねえ、ねえ、何か言ってよ」と
緑が僕の胸に顔を埋めたまま言った。
「どんなこと?」
「なんだっていいわよ。私が気持良くなるようなこと」
「すごく可愛いよ」
「ミドリ」と彼女は言った。「名前付けて言って」
「すごく可愛いよ、ミドリ」と僕は言い直した。
「すごくってどのくらい?」
「山が崩れて海が干上がるくらい可愛い」
✴︎
「君の着るものは何でも好きだし、
君のやることも言うことも歩き方も酔払い方も、
なんでも好きだよ」
「本当にこのままでいいの?」
「どこをどう変えればいいのかがわからないから、そのままでいいよ」
「どのくらい私のこと好き?」
「世界中のジャングルの虎がみんな溶けて
バターになってしまうくらい好きだ」と僕は言った。
✴︎
「君が大好きだよ、ミドリ」
「どのくらい好き?」
「春の熊くらい好きだよ」
「春の熊?」と緑がまた顔を上げた。
「それ何よ、春の熊って?」
「春の野原を君が一人で歩いているとね、
向こうからビロードみたいな毛なみの目の
くりっとした可愛い子熊がやってくるんだ。
そして君にこう言うんだよ。
『今日は、お嬢さん、僕と一緒に転がりっこしませんか』って言うんだ。
そして君と子熊で抱きあって
クローバーの茂った丘の斜面を転がって一日中遊ぶんだ。
そういうのって素敵だろ?」
「すごく素敵」
「そのくらい君のことが好きだ」
🐼
いや正直、リアル生活でこれを言う男性はいないかもしれない。
実際に言われたらドン引きかもしれない。
しかし村上春樹の小説であれば許されます。
何故なら村上春樹の小説はある意味ファンタジー小説だからです。
そもそも村上春樹の小説に
リアリズムを期待する方が間違ってる。
ワタナベ君くらいに女に不自由しない
生活を送りたいと思っている男性諸君よ。
これからはファンタジーの住人になろう。
そして春の熊になろう。
子熊になってクローバーの野原で転がりっこするんだ。
ムラカミストもいいけど
パンダケイビストもいっぱい作りたいんだおん。
とりあえず写真のマスコットパンダの名前募集中どえ〜す!
トリプル君とか
ブルマイ君とか
なんでもいいのでドシドシご意見を!
今日も1日御安全に!!!🐼