昼下がりとあるお店に入ったが
遊びでそこに寄ったわけでもなく
どこでも作れるがなんとなく
多分その辺だと断られそうな気がして
あのマスターのお店なら不可能なものを可能にしてくれそうな
技術力もあると思い大丈夫だと思って入った。
当然マスターは嫌な顔ひとつせず笑顔で応えてくれた。
マスターにすぐ終わると言われて長椅子に座って待っていて店内を見渡していたら
ふとカウンターの隅の方に
ジャズのCDがいくつか並べられていた。
とりあえず上の段にあったのは
スタン・ゲッツ、チェット・ベッカー、ソニー・クラークだった。
チェット・ベッカーのCDの添え書きにドラムが最高的なことを
書いてあったので
スティーヴ・ガッド好きなんですねって話かけたら
そこからジャズの話で止まらなくなった。
それはまるで風呂水で洗濯物を何回も洗うかのように
とめどなくジャズの色んな話で2人で盛り上がった。
本当にどう表現したらいいかわからないぐらいだ。
明太子ひとつだけで日本酒をちびちびと何時間も呑めてしまうように
時間を忘れるぐらいにとめどなくジャズの話を沢山した。
でもめちゃくちゃすごく楽しい話がいっぱい出来た。
ほかにも村上春樹の話もたくさんした。
その村上春樹の話になった経緯はとりあえずは置いとくが
小生は村上春樹は好きでほぼ全てを網羅していると思っていたが
小生は村上春樹の全てをまだ読んでなかったのだ。
マスターが1番好きな村上春樹の作品は
中国行きのスロウ・ボードに入っている
午後の最後の芝生と言ったので
早速仕事が終わって家に帰ってすぐ読んだ。
小生はなんだか心が嬉しくなり
何回も何回もそこだけを読んだ。
くしくも小生はこの安西水丸が描いた洒落たカヴァーの短編集本を
文庫本とハード本でそれぞれ持ってたので
どっちを先にボロボロにしようか競いたくなるぐらい面白かった。
小生もなんかおすすめを言いたくなり
多分読んだことはあると思ったが
なんとなく
ロアルド・ダールのあなたに似た人の1の文庫本と
村上龍と村上春樹が対談した作品で
もう絶版本になっているのだが
ウォーク・ドント・ランを図書館で借りてきて
それをコピーしてマスターにプレゼントしようと思った。
今日も1日御安全に!!🐼