
パンダ警備事務所に
ふたたび神山ひらめき高専の生徒たちが
やって来た。
今日は我々のトップチーム集団
「チーム・エリート」も来ました。
社長が言う。
なんか、
ねずみ講かマルチ商法のニューなんじゃらの
トップチームみたいな名前やな!
「今日はAIとARについて説明させていただきます!」
林田が言う。
「ほう。」
沖が言う。
「なんやそれ。」
高専生はノートパソコンを開いた。
「AIとは人工知能です!」
沼田資格者76歳。
「人工?なんでぇ…ほれは?」
勝。
「天然知能はあるんでしょうか?」
高専生。
「ありません。」
梅おにぎり師匠。
「じゃあワシは天然やな。」
咄嗟に今谷。
「いや、師匠は大食いです。」
なぜか全員うなずいた。
高専生は続けた。
「例えば人員配置をAIが考えるんです。」
林田。
「おお。」
高専生。
「現場の距離を計算して最適な配置を出します。」
沖。
「便利やな。」
高専生。
「はい!」
天音。
「じゃあ明日誰が行くか出してみて。」
高専生。
「え?」
野高。
「出してみて。」
勝。
「出してみて。」
全員が机を囲む。
高専生は慌てた。
「まだそういうシステムじゃ…」
林田。
「解散。」
説明会終了。
開始三分だった。
しかし高専生は諦めなかった。
「次はARです!」
長松。
「AR?」
高専生。
「現実の景色に情報を重ねて表示する技術です。」
梅おにぎり師匠。
「例えば?」
高専生。
「現場を見ると危険箇所が表示されたり。」
沖。
「ほう。」
高専生。
「人の位置が見えたり。」
林田。
「ほう。」
高専生。
「作業内容が表示されたり。」
長松。
「ワシの昼飯も表示されるんで。」
高専生。
「されません。」
梅おにぎり師匠。
「じゃあ意味ないでなぁ〜。」
高専生。
「あります!」
その時だった。
勝が真顔で聞いた。
「ARで大和田獏郎の接近警報は出るんで?」
事務所が静まり返った。
林田。
「それ欲しい。」
沖。
「かなり欲しい。」
天音。
「半径500メートルで鳴ってほしい。」
高専生。
「誰なんですかその人!」
結局その日の会議で出た要望は、
・昼飯提案AI
・雨予測AI
・休憩時間延長AI
・大和田獏郎接近警報AR
の四つだった。
帰り際。
高専生はつぶやいた。
「最先端技術の話をしに来たはずなんだけどな…」
林田が言った。
「現場は現実なんや。」
妙に説得力があった。
今日も1日御安全に!!!🐼