パンダ警備の事務所は、 今日もいつも通りだった。 朝は隊員たちが集まり、 車の鍵を受け取り、 それぞれの現場へ向かう。 電話が鳴る。 予定表を確認する。 ホワイトボードには 明日の配置が並んでいる。 特別なことは何もない […]
会場:何でむつみパークって名前やねん蔵本の駐車場 むつみって何?会議室のホワイトボードには―― 「本日のテーマ:消火器の使い方」 社長、赤い消火器を赤ん坊抱っこして登場。 ドンッ!!と机に置く。 「ええか!!今日は“火を […]
獏郎は、もういない。 それでも―― “痕跡”だけが残っていた。 ⸻ 朝。 事務所。 林田「……静かすぎるやろ」 長松「電話、一本も鳴らんですね…」 廣川「…異常やな」 沖は、何も言わず壁にもたれている。 天音だけが、薄く […]
つい先日、Tさんとレコードを掘りに 出かけた帰り道、何気ない流れから過去の記憶に触れることとなりました。 その断片はどこか、つげ義春さんの作品に通じるような、 静かでありながらも奥底に揺らぎをはらんだ感触を帯びていました […]
昼下がりの現場。 片側交互通行。 交通量はそこそこ、風は強い。 沖は、いつもの位置に立っていた。 「はい、どうぞー」 淡々と、正確に。 無駄のない誘導。 その時—— 「沖さん、ですよね?」 背後から、やけに軽い声。 振り […]
深夜2時。 国道は静まり返っている――はずだった。 「…今日、幅寄せやからな。ミスったら終わりやぞ」 林田主任の一言で、現場の空気がピリつく。 だが。 沖は静かにうなずく。 「了解です」 その横で―― 長松「ちょっとすい […]
最初は、よくある営業だった。 名前は大和田獏郎。 やたら愛想がよくて、やたら人の懐に入るのがうまい。 「現場のこと、わかってますよ」 その一言で、なぜか皆、少しだけ心を開いた。 パンダ警備に来たのは、夏頃だった。 最初の […]
会場:ポリテク全員集合センター・1階駄目だこりゃ〜会議室 ホワイトボードにはデカデカと―― 「本日のテーマ:救急法(🐼社長直伝)」 ドンッ!! 🐼社長登場。 「ええか!!今日は“命を守る講 […]
ついにこの日が来た。 俺は生で あなたを観るために会場へ向かった。 心の中ではすでにこうだ。 「今日、覚醒するあなたを俺は見る」 「むしろMVPあるで」 「いや、俺が観に来たからスタメンあるで」 ——結果。 めちゃくちゃ […]
その日は朝から雨やった。 まあまあ降ってる。 カッパ着てても意味あるんか分からんレベル。 現場は「アスティここちゃう徳島のイベント駐車場警備」。 名前ちょっと気になるけど、もうどうでもいい。 ⸻ 隊長は林田。 林田「今日 […]