休日だった。 林田は近所のスーパー「今日でぇ〜?」で買い物をしていた。 カゴの中には、カップ麺、半額シールの貼られた惣菜。お菓子。グミ。 平和な昼下がり。 そのはずだった。 ⸻ 「クククッ相変わらず安いものを選ぶな」 背 […]
朝になると、道路にはそれぞれの事情を抱えた車が流れてくる。 誰かは急ぎ、誰かは少し眠そうで、誰かは今日という日をまだうまく始められずにいる。 そんな場所に、パンダ警備の隊員は立っている。 手に持つ誘導棒は目立つけれど、仕 […]
大和田獏郎が再び現れたのは、 昼下がりだった。 現場は片側交互通行。 いつも通り、どうでもいい時間。 突然のにわか雨が激しく不気味に通り過ぎた。 止み終わったその直後だった、、。 まだ辺りは異常なくらいに暗い…。 「クク […]
とある仕事終わりで。 パンダ警備の社長、藤枝友和が事務所で難しい顔をしていた。 沖が聞く。 「社長、どうしたんですか?」 「納得いかんのや!」 「競馬ですか?」 「違う。姓名判断や。」 ⸻ 藤枝はスマホを見せた。 人格… […]
その日、電話は鳴らなかった。 営業の人も来なかった。 事務所の前を知った顔の車が通ることも なかった。 静かな一日だった。 社長の藤枝は書類を整理しながら、 ふとホームページを開いた。 見慣れた画面だった。 何度も見てい […]
過去の記録より。 昔はパンばかり焼いていたし、 アイシングクッキーもずいぶん作った。 でも仕事は真面目にするんです。 赤と白の手旗で、 今日も車の流れをつないでいました。 片側交互通行。 異状認めず。 そして夜。 仕事を […]
今日も営業の人が覗きに来た。 「近くまで来たもので。」 そう言いながら事務所のドアを開ける。 前にも来た人だった。 営業の話をするために来たはずなのに、 気が付けば警備の話になり、 ホームページの話になり、 最後には世間 […]
夜の現場は静かすぎた。 静かすぎる現場は、大体ろくなことが起きない。 「……沖副隊長、風も止まってますね」 新人の中山が不安そうに言う。 沖は白線の先を見たまま、短く答えた。 「止まってる時ほど動く」 その言葉の直後だっ […]
パンダ警備の事務所は、 今日もいつも通りだった。 朝は隊員たちが集まり、 車の鍵を受け取り、 それぞれの現場へ向かう。 電話が鳴る。 予定表を確認する。 ホワイトボードには 明日の配置が並んでいる。 特別なことは何もない […]
会場:何でむつみパークって名前やねん蔵本の駐車場 むつみって何?会議室のホワイトボードには―― 「本日のテーマ:消火器の使い方」 社長、赤い消火器を赤ん坊抱っこして登場。 ドンッ!!と机に置く。 「ええか!!今日は“火を […]